保育士インタビューINTERVIEW
出産、育児を経て、7年ぶりに保育士の仕事を再スタート。2児の母としての子育て経験や保護者目線を、再就職先で活かしたいと話す松田さん。再就職の不安を乗り越えるきっかけとなった花巻市による支援制度、さらに子育てと仕事の両立などについてお聞きしました。
ひよこ保育園保育士
松田 優奈さん
入職1ヶ月目※2024年6月現在
ある日のタイムスケジュール
- 10:00
- 出勤
遊び - 10:45
- 給食
- 12:20
- 午前寝
お便り帳記入、おもちゃの消毒 - 15:00
- めざめ
- 15:20
- おやつ
遊び - 17:00
- 退勤
- なぜ保育士を目指そうと思いましたか?
- きっかけになったのは、私が小学生の時にいとこが生まれた事です。とても可愛くて、笑わせたい、喜ばせたいと思い、いろいろなものを作ったり遊んだりしました。その様子を見た周りの大人達に「幼稚園の先生とか向いているんじゃない」と言われて。それを、本気にしてしまいました。身近に赤ちゃんが生まれたことで、私は子どものことが好きなんだと自覚しました。
- 現在の勤務地を選んだ経緯を教えてください。
- ハローワークでの求人募集から当園を知りました。出産前に働いていた保育園では、3歳未満児を中心に保育しており、その経験を活かせる職場を探していたので、0~2歳児を対象とする当園は希望どおりでした。こちらのWEBサイトも参考にしながら復職を決意。通勤時間が車で約5分と通いやすい上に、私の子ども達が通う保育園もここから近いので安心感があります。
- 保育士の仕事のやりがいや魅力は、
どんな時に感じますか? - 子どもの成長を近くで感じられるのが一番ですね。「できた!」という可愛い顔が見られて「良かったね!」と一緒に喜べるのがいいなと思っています。例えば、食事や身の回りのことなどで子ども自身が「苦手だなぁ」と感じることを、みんなの励ましも力にしながら少しずつ克服していく姿は素晴らしいです。また、印象的な出来事として、転園をする子どものおばあさんが、「先生、保育士を辞めないで続けてくださいね」と声をかけてくださったんです。素直にうれしかったのを覚えています。
- 一方で、仕事の難しさはありますか?
- 子どもに信頼してもらうまでが難しいですよね。大学卒業後、初めて保育士としてスタートした時、同じように声掛けをしているつもりでも、先輩の保育士と私とでは、子どもの反応が全く違うことに戸惑いました。声のトーンや表情、タイミングなど、先輩の動きを観察して、やり方を真似したり、自分なりに工夫したり。その経験を今の職場でも活かしていきたいと思っています。
- 職員同士のコミュニケーションはいかがですか?
- 現在13名の保育士がいるのですが、みなさん本当に丁寧に教えてくれて、再就職したばかりの私にとってはとても心強いです。そして、園全体が穏やかで明るく、何より子どもたちへの愛情を込めた保育姿勢に、私も幸せな気持ちになっています。おかげで、私も自然体で子どもたちに向かい合うことができ、毎日笑って楽しい保育が出来ています。
- 子育てと仕事の両立はいかがですか?
- 意外と楽しくできていますね。10時出勤なので、朝のうちに家事やご飯の支度をしつつ、6歳と4歳の2人の子どもを園に預けてから出勤しています。私よりも子ども達の方が頑張ってくれているかな。不安そうな私をみて、「子どもは先生が好きだから大丈夫だよ」と励ましてくれることもあります。夫はもちろん、夫の両親のサポートも頼りにしています。
- 花巻市での生活はいかがですか?
- 休日は、子どものお友達家族も誘って「花巻広域公園」でめいっぱい遊んでいます。一緒に走り回ったり、遊具で遊んだり、お弁当を食べたり。子どもがのびのび遊べる場所があるのはいいですよね。また、再就職の後押しとなったのが、花巻市による「保育士等奨学金返済支援補助金」と「保育士等再就職支援金貸付」。保育士の復帰に向けた魅力的な支援があることを、みなさんに知って欲しいと思います。
- これからの目標は?
- 私自身が2児の母でもあるので、子育て中の経験も活かしながら、保護者の気持ちに寄り添える保育を心がけていきたいです。ズカズカと踏み込むような自己主張は控えて、保護者の方々と少しずつ信頼関係を築きつつ、子どもの成長を一緒に見守っていく優しいつながりを目指しています。また、子どもだけでなく先生の笑い声も響くこの園での仕事を、もっと楽しみたいと思います。