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放課後児童支援員インタビューINTERVIEW

話し合いをして、子どもたちと一緒に取り組んでいけるのも学童の魅力です。

子どもと関わる仕事がしたいという思いから、放課後児童支援員になった工藤望さん。昨年から主任となり、現場の責任者として活躍しています。放課後児童支援員の仕事内容や、子どもと接する時に大事にしていることなどをお聞きしました。

放課後児童支援員になったきっかけは?
私の家族はきょうだいが多くて、兄や姉たちの子どものお世話をしたり、よく一緒に遊んでいました。その時間が楽しかったこともあり、子どもと関わる仕事がしたいと思うようになりました。保育園での勤務も考えたのですが、保育士の資格がなくても働ける学童クラブを選びました。
放課後児童支援員として最初に勤務したのは、県内他市の学童クラブでした。5年勤務した後、結婚を機に県央部に引っ越すことになり、以前から面識のあった支援員さんのいる矢沢学童クラブに入職して現在に至ります。

矢沢学童クラブ主任支援員

工藤 望さん

入職11年目※2023年1月時点

ある日のタイムスケジュール

11:00
出勤。掃除や事務仕事
14:40
児童が登所
16:00
歌。おやつ
16:40
宿題。終わり次第自由遊び
18:00
退勤
放課後児童支援員の仕事内容を教えてください。
事務的な仕事もありますが、一番は子どもの保育です。おやつの準備をしたり、遊んでいる子どもたちを見守ったり、宿題の時間も設けています。
行事の開催も大切にしていて、節分やひな祭りなどの季節の行事と、誕生会の準備も行います。行事を通して皆で四季の移ろいを感じられるのは、学童クラブならではだと思います。
夕涼み会のような大きな行事の時には、保護者の方々と一緒に取り組みます。
昨年から主任になり、学童クラブの運営や、職員の労務管理なども担当しています。
矢沢学童クラブには、どんな特徴がありますか?
登所して自由に遊んだ後、16時になったらおやつタイムの前に歌を歌います。皆で歌を歌っている学童クラブは珍しいと思います。おやつの前に歌の時間を入れることで、外遊びなどをしてきて高まった気持ちを落ち着かせる効果があります。
歌は毎月変わり、季節の歌だったり、昔から歌い継がれている歌もあります。童謡に触れる良い機会にもなっていますし、「いわてみんなのうた」で放送された「たらりら」の花巻バージョンは、子どもたちも知っている名所などが出てくるので盛り上がります。
これまでの仕事で印象に残っていることは?
夕涼み会で模擬店を出したり、肝試しをしたり、大変さがある一方でやりがいもあります。保護者主催なのですが、こちらが思いつかないようなアイデアが出ることもあり、勉強になっています。
学童クラブは保護者との距離が近いのも特徴で、これまでを振り返って見ると、色々なことを相談して、乗り越えてきた10年でした。保護者の方々をはじめ地域の人たちに支えられ、皆で子どもたちを見守っている感覚があります。
働くなかで苦労したことを教えてください。
子どもと一緒に遊んでいて、楽しくなさそうな様子の時は辛いですね。気持ちがつながらなかったり、信頼関係がなかったからだと思います。子どもだけではなく保護者に対してもですが、信頼関係を築くために悩んだり、時には立ち止まったりしながら取り組んできました。経験を重ねて、先輩からアドバイスをいただいて、成長することができたと思います。
子どもと接する時に大事にしていることは?
上から見下ろしてしまうと、言い出せずに言葉を飲み込んでしまっていると感じるので、同じ目線で話すことを心掛けています。急かさずに、「話したくなったらおいでね」と一言かけて、「待つ」ということも大切にしています。
また、子どもたちと仲良くなるにはユーモアも大事です。程よい冗談を入れたりすると、興味を持って聞いてくれます。
子育てと仕事との両立について教えてください。
日々の仕事に追われることが多く、夫の力を借りながら子育てをしています。息子が保育園に通っていた時は、夫が迎えに行くことも多かったです。
昨年、小学1年生になり、自分でできることがだいぶ増えました。でも、宿題のフォローなどが疎かにならないように気をつけています。
これからの目標は?
昨年から主任を務めていますが、まだまだわからないことも多く、不安に思うこともあります。そんな時に心強い味方になってくれるのが、花巻市健康福祉部こども課の方々です。電話をすると丁寧に対応してくださいますし、補助金をはじめ役立つ情報をいただけるので助かっています。
今後も地域の方々や職員など色々な人の言葉に耳を傾けて、これまでの矢沢学童クラブを引き継ぎながら、新しいことにも挑戦していきたいです。
放課後児童支援員を目指す人たちにメッセージをお願いします。
学童は保育園よりは認知度が低く、「学童って何?」という人も少なくないと思います。また、保育園児に比べて小学生だと言葉もストレートに発言することもあるので、苦手に感じている人もいるかもしれません。
でも、その言葉が本心である分、やりたいことを汲み取りやすく、話し合いができるのも面白いです。考えを出し合って一緒に取り組めるところが、学童の良さだと思います。

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